自宅にいながらディズニーパークを楽しむブログ

年2、3回インパの遠方民がいかに自宅でディズニーパークを楽しんでいるかをお話しします

世界最小のディズニーパーク「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」について考えてみる

皆さんは世界最小のディズニーパーク
ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」
をご存知ですか?
まるでディズニーの映画スタジオのような名前をしていますが、
列記としたディズニーパークの名前です。
一体どんなパークなのか?
何故世界最小となってしまったのか?
今回はそんなウォルト・ディズニー・スタジオ・パークについてみていこうと思います。

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"Walt Disney Studios - Paris" by myfrozenlife is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークはフランスに存在するディズニーパーク
ディズニーランド・パリの隣にある2つ目のパークとなています。
ハリウッドの映画や作品の世界をテーマにしたパークで、
フロリダにある「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」にかなり近いパークとなっています。
要は映画が全面的に押し出されたパークというわけです。

このパークは2002年にオープンしました。
実は2000年初期はディズニーが低迷機だった頃で、
またディズニーランド・パリはあまり人気が出ず財政難となっていました。
そんな中、当時の契約で
とある期間までにディズニーランド・パリにもう1つのパークを作らなければならない
ということになっていたのです。
その結果、契約上の都合で仕方なく低予算で作られたのが
このウォルト・ディズニー・スタジオ・パークなのです
それではこの低予算で作られたパークの中身は一体どうなっていたのか見てみましょう。

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"Studio 1, Walt Disney Studios Park" by memoreks is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

パーク門を潜ると、「フロント・ロット」というエリアに入ります。
ここには「スタジオ1」とういう巨大な屋内施設があり、中にはショップやレストランがあります。
入り口入ってすぐに屋内の複合型ショップがあるのは東京ディズニーランドとこのパークだけです。
ここを通ればいよいよパーク内となります。

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"Disneyland Resort Paris, Studio Tram Tour: Behind the Magic" by Qsimple, Memories For The Future Photography is licensed under CC BY-NC-SA 2.0

パーク1の大型アトラクションが「スタジオ・トラム・ツアー:ビハインド・ザ・マジック」です。
このアトラクションは大型のトラムに乗って映画撮影現場のようなセットを見学するというもので、
最後にはトラムが洪水に巻き込まれるというスリリングなシーンがありました。
元々このアトラクションは先述したフロリダのディズニー・ハリウッド・スタジオに存在した「スタジオ・バックロット・ツアー」を移設したもの。
元々ディズニー・ハリウッド・スタジオでは映画の製作を行なっており、実際の製作現場の見学も兼ねたアトラクションとなっていました。
しかしディズニー・ハリウッド・スタジオでの映画の製作もずっと前に終了し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークでは映画の製作は行っていません。
その結果、映画の製作現場風の場所を巡るアトラクションとなってしまいました。

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"Rock 'n' Roller Coaster Avec Aerosmith" by Castles, Capes & Clones is licensed under CC BY-ND 2.0

それ以外のアトラクションはというと、
まずは「ロックン・ローラー・コースター」という屋内型ジェットコースター
ノリノリの音楽に合わせて暗闇を疾走するというものですが、
これもディズニー・ハリウッド・スタジオから移設したもの。
オリジナルのアルマゲドンスペシャル・エフェクト」というアトラクションも存在しましたが。
映画の宇宙船での特殊効果を体験するというもので、それほど大規模なアトラクションではありませんでした。
あとは小型のアラクションがほんの数個あるだけで、
とてもディズニーパークとは思えないほど見るものが無いパークとなってしまっていたのです

しかしそれも19年も前の話、
変化しないディズニーパークはありませんから、当然このパークにも何かしらのアップデートが行われました。

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"Twilight Zone Tower of Terror" by Castles, Capes & Clones is licensed under CC BY-ND 2.0

まずは日本でも大人気なタワー・オブ・テラーの導入。
映画「ファインディング・ニモ」をテーマにしたオリジナルのジェットコースター「クラッシュ・コースター」のオープン。
世界初の映画「トイ・ストーリー」をテーマにしたエリアトイ・ストーリー・プレイランド」のオープンなど…
さらに一番大規模だったのは、映画「レミーのおいしいレストラン」をテーマにしたアトラクション
レミーのおいしいレストラン:ザ・アドベンチャー
のオープンでした。

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"Ratatouille" by Joe Shlabotnik is licensed under CC BY-NC-SA 2.0

パークに新たに作られた小規模のレミーエリアに存在するこのアトラクションは、
ネズミの大きさになって人間に捕まらないようキッチンの中を駆け回るというものです。
実際の部屋と3D映像が交差するこの特殊なアトラクションは
ディズニーの最新型の線路のいらないライドシステムが使用され、
映像は元の映画の制作よりも長い期間をかけて制作されたそうです。
瞬く間に人気となったこのアトラクションは
近年フロリダのエプコットというパークにも輸入されました。

ここまで数々のアトラクションがオープンしたウォルト・ディズニー・スタジオですが、
それでもまだ「世界最小のパーク」と言われています。
これにはとある理由があります。
ここ数年で、パークの大半のアトラクションがクローズしたのです。
先述した
「スタジオ・トラム・ツアー:ビハインド・ザ・マジック」
「ロックン・ローラー・コースター」
アルマゲドンスペシャル・エフェクト」
これらのアトラクションは全てクローズしてしまいました。
そんなに多くの施設がクローズしてしまって、遂にパークはなくなってしまうのか?
実はその逆で、このクローズは更なるリニューアルのための準備でした…

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画像出典:Disney Announces Transformative Multi-Year Expansion for Disneyland Paris – DisneylandParis News

2018年、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークを大規模に拡張する拡張案が発表されました。
このリニューアルでは新たにアナと雪の女王」「マーベル」「スター・ウォーズのエリアが追加され、
拡張エリアの中心に作られる巨大な湖では大規模な水上ショーが行われることが発表されました。
先述の「ロックン・ローラー・コースター」は「アイアンマンがテーマのジェットコースター」
アルマゲドンスペシャル・エフェクト」はスパイダーマンの大型アトラクション」
さらに「アナと雪の女王」エリアと「スター・ウォーズ」エリアはパークの外に有り余っている空き地に建設されるようです。
「スタジオ・トラム・ツアー:ビハインド・ザ・マジック」は既に映画「カーズ」がテーマの「カーズ:ロード・トリップ」へリニューアルされました。

世界一小さなパーク、「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」
その小ささはある意味、「世界一可能性を秘めたパーク」なのかもしれません。

 

参考文献