世界の「タワー・オブ・テラー」を比べてみる
東京ディズニーシーの
高く聳える塔の中に存在するアトラクション
「タワー・オブ・テラー」
主人が失踪した呪われたホテルに
ツアー客として訪れたゲストは、
呪いの力でエレベーターに乗って
激しく上下されることになる
スリル満点なアトラクションとなっています。
さてこのアトラクション、
人気なだけあり世界4ヶ所のパークに存在するのですが
実は全て内容が異なります。
中にはアトラクションの形も体験も全く異なるものもあるので、
順を追って説明していこうと思います。
目次
- トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ディズニー・ハリウッド・スタジオ)
- トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー)
- トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ウォルト・ディズニー・スタジオ (パリ))
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト!
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ディズニー・ハリウッド・スタジオ)
早速皆さんがご存知のものとは
名前も形も異なるものが登場しましたが、
こちらが世界で初めてのタワー・オブ・テラーとなります。
オープンしたのは1994年と、
実はかなり歴史のあるアトラクションです。
名前にもあるように、このアトラクションは
「トワイライトゾーン」という
アメリカの1960年代のドラマシリーズが元になっています。
このドラマの名前を知らないという方でも
この特徴的なオープニングは知っている方が多いのではないでしょうか?
ドラマの内容は普通の人々が奇妙な目に合うというもので、
日本のドラマ「世にも奇妙な物語」に似ており
世にも奇妙な物語の実際モデルになったと言われています。
そんなドラマがテーマとなっているため
当然ストーリーも異なります。
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーでは
建物に落ちた落雷によって建物ごとエレベーターに乗っていた
乗客も一緒に消えてしまうという超常現象が起きたホテルで
ゲストは同じエレベーターに乗る
というストーリーになっています。
また、体験も大きく異なります。
その中でも最も異なる点は、
エレベーターに乗車したゲストの座席が
そのまま前へと進むシーンがあることです。
…多分文章だけでは何を言っているのかわからないと思うので、
実際に動画で見てもらうのが早いと思います。
下の動画の3:30〜(※ネタバレ注意)
どうでしょうか?
本当に前に進んだのが分かって頂けたかと思います。
この前に進むエレベーターは
ディズニー・ハリウッド・スタジオにある
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー限定の演出となっています。
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー)
※注意
このアトラクションは2016年にクローズしており、現在は運営していません。
皆さんのよく知るタワー・オブ・テラーに
随分近い形をしていると思います。
大筋のストーリーはディズニー・ハリウッド・スタジオのものと
ほとんど変わっていませんが、
エレベーターが前に進むシーンが消去され、
その代わり激しく上下するエレベーターの数が2つから3つに増え
より多くのゲストが楽しめるようになりました。
この建物の形状が東京ディズニーシーの
タワー・オブ・テラーにも引き継がれています。
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー (ウォルト・ディズニー・スタジオ (パリ))
先程まではアメリカのパークのものでしたが
こちらはフランスのディズニーパークに建てられたタワー・オブ・テラー
一見先程のものと全く同じに見えますが
いえいえ、よーく見てください
実は先程のものがコンクリートで作られているのに対し
こちらはなんと石造りで作られているのです!
……いや失礼、そうです全く同じです。
ただ、フランスのものは2019年にリニューアルがされ、
「トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー - ア・ニュー・ディメンション・オブ・チル」
となりました。名前長いんですよ。
このリニューアルでは3つのストーリーがランダムで選ばれ、
より恐怖感の強い体験が味わえるようになりました。
また、このリニューアルがされた後にエレベーターで響き渡る笑い声が
東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーに登場する
あのシリキ・ウトゥンドゥにそっくりと一時期話題にもなりましたが
関係性は現在でも不明なままです。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト!
もう名前もデザインも
テーマ性すらも何もかも違いますが
これも一応紹介しておこうと思います。
先述したディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーをリニューアルして作られました。
マーベル作品の映画「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」がテーマになっており、
ストーリーを映画を知らない人にも分かるように説明すると
ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバーが
宇宙中のものを収集している「コレクター」に捕まってしまい
コレクターの要塞を訪れたゲストが脱出のために協力するのですが
トラブルでゲストの乗ったエレベーターが暴走するというものになっています。
今までタワー・オブ・テラーといえば
恐怖体験をテーマとしたものが主でしたが、
こちらはストーリーからも分かるように
ハチャメチャなギャグテイストなアトラクションとなっており
上昇下降中にはアメリカの70年代のヒットソングが流れ
ノリノリで楽しむようなテイストとなっています。
以上、世界の「タワー・オブ・テラー」を比べてみました。
主軸となる「エレベーターで激しく上昇落下を繰り返す」という
大元のコンセプトはそのままに
様々な体験を味合わせてくれるタワー・オブ・テラー
そんな型破りなアトラクションがどのようにして誕生したのか?
その話もかなり奥が深いので
また今度お話ししようと思います。