「カントリーベア・シアター」の歴史について考えてみる #カンベアドベント #CountryBearAdvent
ハウディ!こんばんは!
今回はユーキャンさん(@yuucanium)主催の「カンベアアドベント」というイベントに参加させていただきました。
12月に毎日誰かしらがカントリーベア・シアターに関連した作品を上げるという企画で、
私は今回12/4を担当させていただきます。
様々な方が参加していますので、「#カンベアドベント」もしくは「#CountryBearAdvent」で検索して他の方ものもの是非チェックしてみてくださいね!
さてさて、それでは今回の本題。
東京ディズニーランドのウエスタンランドにある劇場にて
愉快な熊のバンドがカントリーミュージックを演奏するアトラクションが
「カントリーベア・シアター」です。
個性豊かな熊たちから
絶大な人気を誇るこちらのアトラクションですが
そもそも何で熊のバンドが演奏をしているのか
みなさんご存知ですか?
というわけで今回は
カントリーベア・シアター誕生の歴史について見ていこうと思います
多くのアトラクションがそうであったように
カントリーベア・シアターが誕生したきっかけとなったのは
東京ディズニーランドではありません。
東京ディズニーランドはアメリカのディズニーランドを日本に持ってきたものだからです。
ではフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド?
いやそれも違う
カリフォルニアの初代ディズニーランド?
それも違う
実はカントリーベア・シアターは
元々ディズニーランドのアトラクションとして作られたものではなかったのです。
そこで登場するのが
カリフォルニアに存在する「ミネラル・キング」という場所。
1960年、スコーバレー冬季オリンピックの開会式を務めたウォルト・ディズニーは
スキーリゾートの建設に興味を持ちます。
その建設場所として選ばれたのがこのミネラル・キングでした。
しかしこのスキーリゾート案は自然を破壊すると地域住民からの猛反対を受け
結局実現に至ることはありませんでした。
そしてこのスキーリゾートにあるアトラクションの1つとして計画されたものこそが
現在の「カントリーベア・シアター」でした。
自然豊かなミネラル・キングに合わせて
バンドメンバーは全員熊のキャラクターでデザインされたのです。
この案はディズニーランドのアトラクションとして
受け継がれることになりました。
その後カントリーベア・シアターがアトラクションとして登場したのは
1971年のこと、
当時フロリダにオープンした「ウォルト・ディズニー・ワールド」の中の
「マジック・キングダム」というパークのアトラクションとして
「カントリーベア・ジャンボリー」がオープンしました。
(あれ?カントリーベア・シアターじゃないの?という話については、あとで解説します。)
因みにウォルト・ディズニー・ワールドは今年50周年!
つまりカントリーベア・シアターも今年50周年!
まさしくカンベアイヤーという訳ですね。
ウォルト・ディズニー・ワールドのカントリーベア・ジャンボリーが大人気となったため
カリフォルニアの初代ディズニーランドにもカントリーベア・ジャンボリーが作られました。
ディズニーランドでは、カントリーベア・ジャンボリーがオープンするにあたり
新たに「ベアーカントリー」というエリアが作られました。
このエリアはカントリーベア・ジャンボリーがメインとなっているエリアで、
熊たちをイメージしたプロップスが数多くあり
「ハングリーベア・レストラン」というレストランなんかもオープンしました。
後に作られた東京ディズニーランドに
カントリーベア・ジャンボリーがオープンした際も
個別エリアとまではならなかったものの
ハングリーベア・レストラン等の施設がつくられました。
カントリーベア・シアターの物語はこれだけでは終わりません。
このアトラクションの特徴的なところは、季節によって演目が変わる様々なショーが行われることです。
それでは次に、カンベアの季節ショーの歴史について見ていきましょう。
1984年には、カリフォルニアとフロリダの2つのパークで「カントリーベア・クリスマス・スペシャル」の公演が開始されました。
これが初めてのカンベアの期間限定バージョンとなります。
東京ディズニーランドではかなり遅れて1991年から「ジングルベル・ジャンボリー」の名でスタートしました。
また、この頃から東京ディズニーランドの通常バージョンが「カントリーベア・ジャンボリー」という演目という扱いになり、
アトラクション全体を指す呼称として「カントリーベア・シアター」が使われるようになりました。
正確にはジングルベル・ジャンボリーが初公演される少し前の1989年3月18日からカントリーベア・シアターの名が使われていたようです。
熊たちのバケーションをテーマにした「カントリーベア・バケーション・ホーダウン」は、1986年からカリフォルニアとフロリダの2つのパークで公演されました。
ただ、この演目は期間限定バージョンではなく通常バージョンと完全に置き換わる形で新たにスタートしたのです。
バケーションのカンベアは元々期間限定ではありませんでした。
これが1994年に東京ディズニーランドで「バケーション・ジャンボリー」として夏〜秋の期間限定公演としてスタート。
こうして東京ディズニーランドで1年を通して3つの演目が公演されるカントリーベア・シアターが誕生したのです。
その後も現在まで東京ディズニーランドでは基本的にはこの方針が続けられていますが、
他のパークではその後もアトラクションが変化していきました。
まず1番最初にオープンしたフロリダのものでは
バケーション・ホーダウンは1992年に終了し、クリスマス・スペシャルもその後終了
2012年に大規模なメンテナンスがされ、その後通常バージョンを少し短縮したもののみを公演するようになりました。
そして「ベアーカントリー」という専用のエリアまでオープンしたカリフォルニアのものでは。
ベアーカントリーには1989年に「スプラッシュ・マウンテン」がオープンし、東京ディズニーランドにも存在する「クリッターカントリー」となりました。
↓ベアーカントリーがクリッターカントリーになる経緯について詳しくは
2001年にはカントリーベア・ジャンボリー自体がクローズし、
跡地に人気映画「くまのプーさん」をテーマにしたアトラクション
「プーさんの冒険」がオープンしました。
ただし劇場型ではなく乗り物に乗るダークライドとして作られたため
アトラクションは建物はそのままに内部が大きく作り替えられることになりました。
クリッターカントリーにプーさんのアトラクションが存在するというのは
少し変な感じがするかもしれません。
以上、「カントリーベア・シアター」の歴史について考えてみました。
結果として、現在も季節ごとの演目が行われているパークは
東京ディズニーランドのみとなっています。
まさにカンベアの聖地、東京ディズニーランド。
そして先述したように
今年はカンベアが誕生してから50周年アニバーサリー!
何度も訪れているという方も、最近訪れていないなという方も、
カンベアイヤーを満喫しましょう!!
参考文献
*1:brian