「エプコット」とは何かについて解説してみる
皆さんエプコットって知ってますか?
知らない?いえいえ、結構です。
知ってる人もディズニー関係の何かとしか分からない人もいるかもしれません
というわけで今回は、そんな「エプコット」とは何かを
なるべく分かりやすく解説しようと思います
こちらがそのエプコットとなります。
中心に巨大な球体の建物が見えると思いますが
この建物、なんと東京ディズニーランドのシンデレラ城とほぼ同じ高さがあります。
この球体はエプコットのパークアイコンである「スペースシップ・アース」で、
「エプコット」とはディズニーパークの名前なのです。
場所はアメリカ合衆国フロリダにある
巨大ディズニーリゾート「ウォルト・ディズニー・ワールド」
その中にある4つのテーマパークのうちの1つが「エプコット」です
ディズニーパークといえば数々のエリアで構築されているのが特徴です
東京ディズニーランドでいえばワールドバザール、ファンタジーランド、トゥモローランドなどなど……
対してエプコットは大きく分けて2つのエリアに分かれています。
1つは未来をテーマにしたエリア。
以前は「フューチャー・ワールド」という1つのエリアでしたが、
現在は
「ワールド・ディスカバリー」
「ワールド・セレブレーション」
「ワールド・ディスカバリー」
という3つのエリアに分かれています。
未来の技術や仮想の未来世界をテーマにしたエリアで、
先述の「スペースシップ・アース」を筆頭に
地球をテーマにした「ランド館」
想像力をテーマにした「イマジネーション館」
宇宙をテーマにした「ミッション:スペース館」のように
様々な「パビリオン」と呼ばれる巨大な建物が存在するエリアとなっています。
もう1つは世界各国をテーマにした「ワールド・ショーケース」。
中心の巨大な湖「ワールド・ショーケース・ラグーン」を中心に、
日本館、フランス館、ドイツ館、ノルウェー館、メキシコ館と
実に11ヵ国ものパビリオンが存在します。
パビリオンは「ワールド・ショーケース・ラグーン」という
巨大な湖の周りを囲むように存在しており
まるで海の周りの実際の国々のようになっています。
パークのエリアが「未来」と「世界」だったり
それぞれの建物が「パビリオン」と呼ばれていたりと
かなり異質なディズニーパークであるエプコット。
他のどの国にもないこのパークの誕生には
ディズニーの父、ウォルト・ディズニーの最後の夢が関係したいました…
1955年、初めてのディズニーパークである「ディズニーランド」を作り上げたウォルト・ディズニー
それから5年程経ち、ディズニーランドの経営も安定してきた頃
ウォルトはディズニーランドをフロリダにも建設しようと考えていました。
しかし同じもののコピーを作るわけではありません。
ウォルト・ディズニーは同じことを2度もやるのは嫌いな人でしたから
フロリダのディズニーランドはもっと違うものにしようと考えていました。
ウォルトは開発用地として、フロリダの土地を「約110km²」も買い上げました。
約110km²と聞いてもどのくらいの大きさなの実感が湧かないかも知れませんが
例えば東京ディズニーリゾート全体の面積は「約2km²」です
東京ディズニーリゾートの約55倍の広さを買い占めたのですから
ディズニーパークを1つ作るためだけではなかったのは想像できると思います。
買い占めはディズニー以外の会社名義で極秘に行われたため
当時はいろんな噂が飛び交ったんだとか。
ウォルト・ディズニーはそんな広大な土地で何をしようとしていたのか?
それは都市計画でした。
都市計画ですから、もちろん都市を作ろうとしていたのです。
広大な土地の買収は都市を建設するためでした。
フロリダのディズニーランドは、この都市の端にある
レジャー施設として予定していました。
しかしこの都市が実現することはありませんでした。
この都市計画が発表されてすぐ、ウォルト・ディズニーが亡くなったのです。
リーダーを失った後、都市計画の実行は困難となり
広大な土地には巨大ディズニーリゾートが建設されました
それが現在のウォルト・ディズニー・ワールドです
そして、その都市計画はこう呼ばれていました
「Experimental Prototype Community of Tomorrow」
意訳すると「実験的未来都市」
それらの頭文字をとって「EPCOT」
そう!エプコットです!
エプコットというこの不思議な名前は、
ウォルト・ディズニーが描いた計画都市の名前から取られたものなのです。
そして最新技術と世界の文化という要素を都市計画から取り出し
新たなディズニーパークを作り上げたのです。
なお、エプコットは開園当初「エプコット・センター」とい名で
ウォルトの理想であった都市エプコットの
その中心(センター)のテーマパークという意味が込められていました。
そんなエプコットですが、1982年にオープンしてから今日まで
多くのアップデートを遂げてきました。
例えば、「テストトラック」というアトラクションでは、
自動車の性能テストを自動車に乗りながら体験できます。
テストではハンドリング性や温度の耐久性をチェックし
最後には速度テストで時速100kmで駆け抜けます。
また、オリジナルの自動車を設計することができ
設計した自動車の性能をテストすることも可能です。
ワールド・ショーケースのノルウェー館にある
「フローズン・エバー・アフター」というアトラクションでは
ディズニー映画「アナと雪の女王」に登場するキャラクターが最新技術で表現され
神秘的な雪の世界を案内してくれます。
以上、エプコットについて解説していきました。
エプコットがどんなパークかについてはお分かりいただけましたでしょうか?
それぞれのエリア、その中にあるパビリオンなど
どれも面白いものばかりですので
それらについてもまたブログでお話しできたらと思います。
参考文献
- 「ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版」講談社