自宅にいながらディズニーパークを楽しむブログ

年2、3回インパの遠方民がいかに自宅でディズニーパークを楽しんでいるかをお話しします

「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」の歴史について考えてみる #d_advent

このブログは、「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2021」の18日目です。

adventar.org

激動の2021年もそろそろ終わりですね。
我々Dヲタにとって、2021年といえばやはり東京ディズニーシー20周年でしょうか
新型コロナウイルス感染予防対策のため様々な制限があった上でのアニバーサリーイベントでしたが、それでもこうしてアニバーサリーイベントが行われているのは凄いことだと思います。

と、いうわけで、今回は東京ディズニーシーと共にオープンし、共に20周年を迎えたアトラクションのうちの1つを解説していこうと思います。
解説するアトラクションはこちら!

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"Crystal Skull Pyramid @TokyoDisneySea" by zayzayem is licensed under CC BY-SA 2.0

インディ・ジョーンズ・アドベンチャークリスタルスカルの魔宮」です!
数多あるアトラクションの中で何故このアトラクションを選んだのか?
実は東京ディズニーシーと共にオープンしたアトラクションの中で、インディ・ジョーンズ・アドベンチャー唯一海外に既にあったアトラクションを輸入された大型アトラクションなのです。
(小型でしたらジャンピン・ジェリーフィッシュも輸入されたアトラクションにはいります。)

しかし海外にあるインディ・ジョーンズ・アドベンチャーをそのまま持ってきたわけではなく、東京ディズニーシーオリジナルの独自の変更も多く行われました。
それについても後々話していこうと思います。

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"Indiana Jones Stunt Spectacular! Sign Detail" by IceNineJon is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

1990年代、
世界のディズニーパークには空前のインディ・ジョーンズブームが来ていました。
ディズニー・MGM・スタジオというパークの「グレートムービー・ライド」というアトラクションにインディ・ジョーンズが登場したのを皮切りに、
同パークではインディ・ジョーンズ・エピック・スタント・スペクタキュラー」というスタントショーが行われ、
フランスのディズニーランド・パリではインディ・ジョーンズと危難の魔宮」というジェットコースターがオープンしました。
さらにはインディ・ジョーンズをテーマとした超巨大プロジェクトまで計画されていたのです…

www.pinterest.jp

こちらのコンセプトアートはそのプロジェクトのもの、
カリフォルニアのディズニーランドのアドベンチャーランドを丸々インディ・ジョーンズエリアにしようという壮大なもので
寺院の奥への交通機関となったジャングルクルーズロッコがテーマの大型コースター魔宮を冒険する大型アトラクションなどが予定されていました。

しかし当時のディズニーの財政難により大規模リニューアル案はボツとなり、
魔宮を冒険する大型アトラクションのみが作られることになりました。
こうして1995年にカリフォルニアのディズニーランドに
インディ・ジョーンズ・アドベンチャーがオープンしました。

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"Indiana Jones Adventure" by Castles, Capes & Clones is licensed under CC BY-ND 2.0

こちらがディズニーランドのインディ・ジョーンズ・アドベンチャーの外観。
東京ディズニーシーのものに比べるとかなり小さく見えます。
実は当時既に開園から40周年を迎えていたディズニーランド。
何度もパークの拡張を行なってきたため空き地が殆ど存在せず、
インディ・ジョーンズ・アドベンチャーパークの外にある駐車場跡地に作られることになりました。
そのためアトラクションの乗り場までに行くためにひたすら直線に長い道を進む必要があるようになっています。
アトラクション入り口のもっとずっと奥にあるため、入り口の寺院はこじんまりとしているのです。

さてこのインディ・ジョーンズ・アドベンチャー、皆さんがよく知るインディ・ジョーンズ・アドベンチャーとは内容がかなーり違います。
まずクリスタルスカルは登場しません。
その代わりにマーラという神が登場します。

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"Indiana Jones Adventure: Temple of the Forbidden Eye" by Castles, Capes & Clones is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

マーラは魔宮を訪れたものに「未来を見る力」「莫大な金」「永遠の若さ」のうちのどれかをくれると言われています。
ただし、マーラは自分の目を見られることを嫌っています。
魔宮の中に入って扉を通り、目の前に現れたマーラの石像の目を見てしまったせいで、ゲストはマーラに襲われることになるのです。
まぁ、ここで全員が目を瞑っていたとしてもマーラに襲われるんですけどね

他にも、ジープが最初に通るドアが3枚横に並んだ場所があり、
乗るたびにそれぞれ違うドアに入るという演出があります。
実はドア自体が横に移動するようになっており、
潜るドアが変わるだけで道は1本しかないのです。

巨大なマーラの顔の目からビームが出るシーンでは
ビームが天井に当たって天井が崩れる演出もあります。
勿論本当に天井が崩れているわけではなく、
天井に製氷器が設置されており、タイミングに合わせて氷が落下するという仕組みでした。

これらの要素は東京ディズニーシーに輸入した際には受け継がれませんでした。
ただ、どちらの要素もシステム的な不具合によって現在では行われなくなっているので
もしかしたら意図的に受け継がなかったのかもしれません…

その代わりに東京ディズニーシーインディ・ジョーンズ・アドベンチャーでは、
大広間の真ん中で竜巻が発生するような演出が新たに追加されました。
そして後半には石像の口から出す火炎放射がゲストに実際に当たるような演出も行われます。
この仕掛けは単純で、石像の口から出したスモッグを混ぜた空気に赤いライトアップをしているだけです。
子供の実験でよく使われるダンボールの空気砲と仕組みは同じなのですが、それを緊張感のある演出として組み込んでいるのがさすがディズニーです。

また、東京ディズニーシーインディ・ジョーンズ・アドベンチャーは駐車場跡地ではなく
パークの開園と同時にアトラクションを組み込むことができたので
アトラクション全体を巨大な遺跡のような外観にできました。

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"Crystal Skull Pyramid @TokyoDisneySea" by zayzayem is licensed under CC BY-SA 2.0

さて、最後に番外編として
恐竜が登場するインディ・ジョーンズ・アドベンチャーを紹介しておきましょう。
それがディズニー・アニマルキングダムというパークに存在するダイナソーというアトラクションです。

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"Disney's Animal Kingdom" by Roller Coaster Philosophy is licensed under CC BY 2.0

タイムマシンに乗って恐竜時代にタイムスリップするというアトラクションなのですが、
乗り物がインディー・ジョーンズ・アドベンチャーそっくりのジープ型であるどころか、乗り物の通るルートがインディ・ジョーンズ・アドベンチャーと全く同じなのです。
しかし乗り物の停止・加速のタイミングや内装を変更することによって全く違うアトラクションであるかのように作られています。

マーラを相手にした遺跡での冒険や、いつもとはちょっと違う恐竜世界の冒険。
機会があったら是非体験してみてくださいね!