「ウォルト・ディズニーの銅像」などについて考えてみる
東京ディズニーリゾートのいくつかの場所に存在する
ウォルト・ディズニーの銅像。
今やシンデレラ城などにも負けない
ディズニーランドのアイコンとなりつつあるこれらの銅像ですが、
どんな経緯でどのように作られたか
知らない方も多いかもしれません。
それでは今回は、
パークに行くだけでは気づけない
ウォルト・ディズニーの銅像の話について
見ていこうと思います。
目次
パートナーズ像
東京ディズニーランドに入ってすぐ、
お城をバックにして立っているこの銅像
背広姿のウォルト・ディズニーとミッキーマウスが手を繋いでいるもの。
ディズニーの象徴的な銅像です。
この銅像は世界各地に存在し、
元々はミッキーマウス生誕65周年を記念して
カリフォルニアのディズニーランドに設置されました。
東京ディズニーランドには1998年に
開園15周年を記念して設置されました。
ディズニーの創業者として、
また世界初のカラーアニメ映画や長編アニメ映画を制作したとして
有名な偉人「ウォルト・ディズニー」ですが
彼がどれだけ「ディズニーランド」に関わっていたのかということを
知らない人は多いかもしれません。
実はディズニーランドはある日ウォルトが突然思いつき
突然作り出したと言っても過言ではないくらい
ウォルトによる功績が大きいのです。
それについてはまた別の機会にお話しできればと思いますが、
東京ディズニーランドにウォルト・ディズニーの銅像があるのも納得です。
因みにこの銅像を作り上げたのは
伝説的なイマジニアである「ブレイン・ギブソン」。
彼は有名な魅惑のチキルーム、ホーンテッドマンション、カリブの海賊の
キャラクターの造形を務め、
時にはリンカーン大統領を制作したこともありました。
彼曰く、大変だったのはウォルトとミッキーの手の繋ぎ方。
ウォルトは5本指ですがミッキーは4本指で、
普通の対人での握手のようにはいきません。
そこで参考にされたのが1940年公開の映画「ファンタジア」
この映画には、偶然にも実際の人間とミッキーが握手するシーンがありました。
パートナーズ像を見る際はウォルトとミッキーの手の繋ぎ方についても注目してみてくださいね。
シェアリング・ザ・マジック像
ワールドバザールの入り口左側
ちょっと目立たないところにある銅像です。
ミニーと一緒にベンチに座っている男性、
この方はウォルトの兄「ロイ・ディズニー」です
こちらの銅像は2008年に
東京ディズニーランド開園25周年を記念して設立されました。
何故ウォルトのお兄さんが?と思われるかもしれませんが、
実は彼はディズニーの裏の立役者。
ウォルトと一緒に現代のディズニー・カンパニーを立ち上げ、
カラーアニメ、長編アニメ映画、ディズニーランドと
何度も前例のないことに挑戦し続けるウォルトのために
莫大な資金繰りをしていたのがロイ・ディズニーなのです。
ウォルトとロイの2人がいなければ
今日のディズニー社の功績は無かったと言えるでしょう。
ここら辺の話もウォルトの話同様、
いつか話せたらなと思います。
ストーリーテラー像
先程までは東京ディズニーランドの銅像について解説していましたが、
こちらは東京ディズニーシーにある銅像です。
東京ディズニーランド開園30周年を記念して設置されました
東京ディズニーシーのエントランスに入ってすぐ、
巨大な地球儀のオブジェ「アクアスフィア」の近くにあります。
ウォルトの銅像は東京ディズニーランドにも存在しますが、どう違うのか?
こちらの方が若い頃のウォルトがモデルとなっています。
何故若いウォルトの銅像が作られたのか?
それはこの銅像が初めて作られた場所について考えてみると分かります。
こちらの像は2012年にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーというパークに初めて設置されました。
この年、パークに「ブエナビスタ・ストリート」というエリアがオープンしたのです。
このエリアは20代のウォルトがアニメビジネスを夢見てやってきた1920年代のロサンゼルスの様子が再現されており、
それに伴い銅像のウォルトも20代の頃の若い姿となっているのです。
また、隣にはミッキーがいますが、
当時はまだミッキーが誕生する前でした。
そんな新天地に希望あふれるウォルトの銅像は
冒険をテーマにしている東京ディズニーシーにもぴったりな気がします。
参考文献