「空飛ぶダンボ」の歴史について考えてみる
世界どこのディズニーランドを訪れたゲストでも
必ず必ず乗った事がある……いや、
少なくとも必ず見た事があると言えるアトラクションがあります。
それが
「空飛ぶダンボ」です。
なんでそんな事が言えるのか?
実は空飛ぶダンボは
世界全てのディズニーランドに存在する唯一のアトラクションなのです。
ただしテーマは違えどメリーゴーランドは全ての国のパークにあるので
空飛ぶダンボのみが特別なわけでは無いですが…
そんなディズニーランドには欠かせ得ない特別なアトラクションである
空飛ぶダンボの歴史を
その誕生から見ていこうと思います。
世界初のディズニーランドがオープンしたのは?
1955年7月17日です
それで世界初の空飛ぶダンボがオープンしたのはいつかというと、
1955年8月16日
パークのオープンから1ヶ月後にオープンしたのです。
この1ヶ月という数字、実は元から計画されていたのではなく、
本当は開園と同時にオープンする予定だったのが
開園に間に合わなかったのです。
開園に間に合わなかった理由は
とある機能がうまく動作しなかったからでした。
その機能が、ダンボが空を飛ぶ時に耳を羽ばたかせる
というものです。
しかし…皆さんは耳を羽ばたかせるダンボに乗った事がありますか?
そう、結局ダンボが耳を羽ばたかせる機能は動作しないまま
オープンすることになりました。
こちらがそんなオープン当初の空飛ぶダンボ。
耳をよーく見ると、動作させるためのヒンジが付いていたのです。
勘のいいゲストはこの耳に気付いていたんだとか。
そんなディズニーランドのダンボには
他のディズニーランドにはないとあるものが置いてありました。
それがこちら。
ダンボの後ろには木の笛のようなものが並んでいます。
これ実はオルガンで、それも自動で演奏する「自動オルガン」なのです。
このようなオルガンは現在のようにスピーカーが登場する前に
遊園地などで音楽を流すために使用されたもので
このオルガンも1915年に作られたようです。
かなり遠くまで聞こえる大きな音が出せるのが特徴で
1キロ以上先にも曲が聴こえるんだとか。
耳を羽ばたかせることはなく登場したダンボですが
ゲストから人気になるのには十分でした。
そんな人気な空飛ぶダンボは
当然後にオープンした
フロリダの「ウォルト・ディズニー・ワールド」や
日本の「東京ディズニーランド」
フランスの「ディズニーランド・パリ」にも作られました。
そのディズニーランド・パリの空飛ぶダンボはかなり改良が加えられたのです。
それがこちらの空飛ぶダンボ。
ダンボの下に水が敷かれ、支柱の装飾も豪華になり、
ダンボの数も今までの10匹から16匹に増えました。
このダンボは最初にディズニーランド・パリでデビューする予定でしたが
パークの開園より早く完成してしまったためカリフォルニアのディズニーランドで初登場。
その後、ウォルト・ディズニー・ワールド、香港ディズニーランド、上海ディズニーランドにも作られました
世界5つのディズニーランドに作られました
それなのに
それなのに
東京ディズニーランドには作られていないんです。
こちらが皆さんご存知東京ディズニーランドの空飛ぶダンボ。
昔ながらの装飾で、ダンボの数も10匹のままです
今後このダンボがリニューアルされるかどうかは不明ですが
空飛ぶダンボがリニューアルされるという話が過去に出たことはありました。
上のイラストは2014年頃に発表されたファンタジーランドのリニューアル案。
「不思議の国のアリスエリア」など当時話題になりましたが、
皆さんもご存知の通り、最終的に美女と野獣エリアのみが作られました。
このイラストの真ん中上部、
トゥモローランドとファンタジーランドの間を見ると…
そう!空飛ぶダンボがリニューアルしてこの場所に移設されているのです!
空飛ぶダンボのリニューアルは案外遠くないのかもしれません。
さて、最後に最新の空飛ぶダンボを紹介しましょう。
それはフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドのダンボ
2012年に「ニュー・ファンタジーランド」という大規模開発の一環で
大規模なリニューアルがされました。
そのダンボがこちら。
大きな門の向こう
右と左で回転しているのが空飛ぶダンボです。
なんと空飛ぶダンボが2つに増えました。
左は時計回り、右は反時計回りとなっています。
そして真ん中にはテントが配置されています
このテントの内部はどうなっているのかというと…
映画「ダンボ」のサーカスが再現されたアスレチックとなっています。
このアスレチックは空飛ぶダンボに乗るまで待っている間に遊ぶことができるのです。
待ち時間も退屈せずに過ごすことができ
小さい子供から人気が高い空飛ぶダンボにぴったりのアスレチックと言えるでしょう
参考文献